グッドデザインニューホープ賞2025で渡辺悠斗さんが入賞
グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会は、「グッドデザイン?ニューホープ賞2025」を発表しました。本賞は、若手デザイナーを対象としたデザイン賞です。応募カテゴリーは「物のデザイン」「場のデザイン」「情報のデザイン」「仕組みのデザイン」の4分野で構成され、今年は全国から668点のエントリーがありました。このうち「仕組みのデザイン」分野では26点が入賞し、本学造形?メディアデザインコースの渡辺悠斗さんが選出されました。なお、大場研究室からの受賞は4年連続となります。
タイトル
電気式人工喉頭用ジェスチャーインターフェース開発
作品の概要
悪性腫瘍により声帯を摘出し、生涯声を出せなくなった患者が代替発声手段として使用する電気式人工喉頭には、「抑揚操作が困難」「市販品のほとんどは使用時に片手が塞がる」などの課題があった。本提案では、ジェスチャーインターフェースにより自然な動作で声に抑揚を付加できる新たな電気式人工喉頭のデザイン開発を行った。
審査委員による評価人工喉頭分野でジェスチャーという新しい視点を持ったデザイン提案があることは、患者や家族だけでなく、技術者や医者を励ますものになるだろう。また、形状が生む「新しい」という期待感にも評価が集まった。ただ気になる点として、ジェスチャーでコミュニケーションをどの程度取ることが可能なのか、この形状がどの程度の年齢層にまで受け入れられるものか、プロトタイプを触って体験してみたく感じた。
渡辺悠斗さんの受賞コメント
様々なフィールドでデザインによる課題解決がなされているなか、医療の世界においてはまだまだデザインが関わっていける余地が多くあると感じています。今回のデザイン開発においても、長年変化が見られてこなかった「電気式人工喉頭」に焦点を当てることで、精神的にも利便性においても、ユーザーの負担を少しでも軽減できるよう、微力ながら貢献していきたいと考えました。今後も、この研究を基により多くの患者様の発声支援の力になれるよう、教授をはじめ、様々な方々からご教授いただきながら成長していきたいです。
GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025 Award Winners
渡辺悠斗さん受賞サイト
指導教員 大場晴夫












