【報告】防災?危機管理コース新入生合宿研修 小豆島災害跡地見学を行いました。
研修テーマは「小豆島はなぜオリーブの島になったのか?」
4月13(金)~14日(土)の間に1泊2日で防災?危機管理コースの新入生合宿を小豆島で行いました。
1日目から2日目の午前中まで、建築?都市環境コースと合同で、グループで強度とデザインを競うペーパーブリッジの作成およびコンテストを行いました。14日の朝食の際には、小豆島町の塩田幸雄町長から、新入生に向けて激励のメッセージを頂きました。
14日の午後から防災?危機管理コースの新入生はNHKブラタモリ案内人を務めた長谷川修一教授の案内で1976年の台風17号で被害を受けた谷尻地区および西村地区を見学し,「小豆島はなぜオリーブの島になったのか」についてみんなで考えました。
谷尻地区:土石流災害の石碑、復興住宅、砂防ダム
谷沿いの坂道を登り、造成地まで来ました。
なぜ、建物がないのか、1976年にここで何が起こったのかの質問に考える新入生。
ここは土石流が直撃した場所で家屋が流失してしまった場所で、土石流によって24名の犠牲者が発生し、多くの方がお住まいを失いました。
さらに坂道を登りました。砂防堰堤です。1976年と同様の土砂災害が発生しても、同じような被害にはならないように、対策されている様子を見学しました。
災害後、災害公営住宅が建設されました。もし、また土石流が発生したとしても、土石流が直撃しないよう、1階部分がピロティーになっています。
オリーブ公園:土石流跡地の土地利用
谷尻地区の見学後、バスで西村地区のオリーブ公園に向かいました。オリーブが植栽されている箇所は、かつては住宅と田畑がありました。土石流被害を受けた場所が、今はオリーブ公園として利用されています。日当たりのよい南向き斜面は、水はけがよいまさ土に覆われた土石流扇状地です。
40年前に土石流の被害を受けた歴史を持つ場所ですが、その特性を利用したオリーブ公園に生まれ変わり、多くの観光客が訪れる場所になっています。小豆島の方々の自然災害との付き合い方から、多くのことを学びました。