日本は米国、EUとともに、ロシアおよびCIS5ヶ国における大量破壊兵器関連科学者の流出を防止し、平和目的研究支援のためにISTC (International Science & Technology Center:国際科学技術センター) を設立している。筆者はこの2年間グルジア工科大学のEterashvili教授が推進する構造材料の低サイクル疲労における微小き裂発生機構に関する研究(ProjectG-719)のコラボレーターをつとめている。2004年10月4-7日に最終評価のためのワークショツプに招かれ、Tbilisiを訪ねた。討議を重ね、これまでの成果を総括し、今後の方針について打ち合わせた。グルジアは経済的な支援を必要とし大学もかなり荒廃しており日本の戦後を彷彿とさせることが多かった。しかし、Eterashvili先生をはじめ研究チームの意欲はすばらしく胸を打たれることが多かった。今後もできるだけ汗を流し、協力を惜しまないつもりである(材料創造工学科教授 江原隆一郎)。
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2006.4.8更新 |