2012年08月23日
平成24年8月20日、工学研究科信頼性情報システム工学専攻の教員3名(垂水浩幸教授、林敏浩教授、香川考司准教授)と大学院生3名が、台湾の國立嘉義大學(以下、嘉義大学)を訪問し、e-Learning および教育工学に関する共同ワークショップを現地で合同開催し、学術交流を行いました。
この共同ワークショップは今年3月に高松で開催した国際会議 WMUTE/DIGITEL 2012 (第7回IEEE無線、移動、ユビキタス技術と教育に関する国際会議および第4回IEEEデジタルゲームと知的玩具による教育に関する国際会議)をきっかけにして、両大学の交流を深めようと企画されたものです。台湾の多くの大学では e-Learning に関する教育と実践が非常に活発ですが、嘉義大学もその一例です。今回の相手方である Department of E-Learning Design and Management は師範学院(日本で言う教育学部)に所属していますが、教員のバックグラウンドは文理ほぼ半々で、学際的な組織です。ワークショップでは、両大学の研究実践事例が教員および大学院生から報告され、活発な質疑応答がなされました。
また、午後からは嘉義大学との共同研究先である佛教大林慈済総合医院(名前は医院ですが巨大な総合病院です)を訪問し、事例報告会と病院見学を行いました。この病院では市民?患者および医療スタッフ向けの e-Learning 活動が活発で、コンテンツ開発のための専任プログラマが3人雇用されている他、敷地内にテレビスタジオがあり、大量のコンテンツが開発されていることには驚くばかりでした。嘉義大学ではこれら教育コンテンツのデザインについて専門的見知から協力しているそうです。
今後も嘉義大学との交流を深めて行きたいと考えています。なお、 嘉義市は台湾中南部にあり、北回帰線の緯度にあることや、近くに有名な阿里山があることで知られています。
ワークショップでの討論/林教授への質疑応答中
ワークショップ看板
病院内スタジオでの記念撮影。右端が黄教授(嘉義大学 department chair), 一人置いて垂水教授、香川准教授、林教授、張副教授(嘉義大学)、林先生(佛教大林慈済総合医院)