瀬戸内圏研究センターは、平成21年7月より、香川県ふるさと雇用再生特別基金事業の支援を受けて、「香川大学瀬戸内圏研究センター情報拠点機能強化推進事業」を推進してきました。この事業は浅海?文化観光?遠隔医療などから得られる様々な瀬戸内圏の情報をデータベース化するもので、これにより一元的に瀬戸内圏に関わる情報を提供することが可能となります。しかし、これまでのデータベース化の多くは文献情報の収集に終始しており、情報を必要とするユーザーは文献に何が書いてあり、どんなことが明らかにされているかを読み取ることが出来ない現状にあります。そこで、瀬戸内圏研究センターはデータベース化された情報を整理、解析することによって、総説を提供して、研究成果の全容を理解していただき、容易に必要な内容や文献にたどり着けるように致しました。まずは赤潮に関する情報のデータベース化を試みました。赤潮以外の情報のデータベース化も加速しているところです。
初回は西日本の海域で貝類の増養殖業に被害を与えている赤潮生物、ヘテロカプサ?サーキュラーリスカマの文献情報と総説を取りあげました。次回から、赤潮の一般情報の他に、他種赤潮生物の総説を掲載の予定です。御期待ください。
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